生後6ヶ月頃までの赤ちゃんは、さまざまな面で目覚ましい成長を見せてくれる時期です。
この時期には視力と聴力が発達して、自分の意志で身体を動かすことができるようになりはじめます。聞こえてくる音のする方向を探し、顔や目を向けて、手を伸ばしてつかもうとする、そんな様子が見られるようになる時期です。
生後6ヶ月ごろまでの赤ちゃんにおもちゃを選ぶときにおすすめするポイントと気をつけておきたい点は…
◎赤ちゃんの手で握りやすい大きさや素材のもの
見えるものに手を伸ばしてつかもうとしますが、まだまだ十分に手をコントロールすることは難しい時期です。赤ちゃんの小さな手と指で握りやすいサイズ、形状のものがおすすめです。
◎赤ちゃんの働きかけで動くもの
手を伸ばしてつかんだものを、振ったり、たたいたり、お口に運んだりして調べることは、この時期の赤ちゃんの大好きなあそびです。この時期はまだ、見ることと聴くこと、二つの感覚に同時に集中することは難しいですが、次第に、見ることと聴くことを同時に集中できるようになります。
こうしたあそびの中で、例えば「握っているおもちゃを振ったら、鈴の音が聞こえた」という体験から、原因(振ったこと)と結果(音がすること)を結びつけて理解するようになりはじめます。
◎やさしい音、やさしい動きのもの、手ざわりのよいもの
赤ちゃんの離乳食が刺激の少ないやさしい味つけのものからスタートするように、おもちゃも刺激の強すぎないやさしい音、ゆっくりとした動きのものから慣れさせてあげるとよいでしょう。また手ざわりの良いものは、赤ちゃんも大好きです。柔らかい布(ガーゼやタオル地、ベロアなど)製のおもちゃ、丁寧に仕上げられた木のおもちゃなどは、あたたかみもありおすすめです。
◎お口に運んでも安全なもの
赤ちゃんはあらゆるものをなめたり、くちびるで触れたり、しゃぶったり、お口で確かめるものですから、お口に運んでも安全な製品を選びましょう。
◎さまざまな種類の素材を
この時期の赤ちゃんは、短い時間だけなら興味のあるものに集中することができるようになりますが、まだごく短い時間に限られます。次々とうつり変わる赤ちゃんの好奇心にこたえられるよう、さまざまな種類、素材、手ざわりのものを用意してあげるとよいでしょう。
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