発達に応じたおもちゃを選ぶ。その時に気をつけたいこと。

赤ちゃんや子どもにおもちゃを与える時、その子が喜んだり、夢中になったりして遊んでくれることは何よりも嬉しいですね。

その反面、そこがおもちゃ選びの難しいところでもあります。


「 〇〇才くらいの子にちょうどいいおもちゃはどれですか?」

私たちがおもちゃ専門店のスタッフとして店頭に立つ時、お客さまからよくいただく質問です。
多くのお客さまが、子どもの月齢や年齢によって、遊びに適したおもちゃが異なることをよくご理解くださっていて、私たちおもちゃをおすすめする立場からしてもとてもありがたいことと思っています。

そのような時はできるだけ、そのお子さんの性別やご兄弟、普段の遊びやご様子、お好みなどを伺いながら、喜んでいただけるおもちゃ選びのお手伝いをしています。


一方で、おもちゃ屋として困惑してしまう場面も、時にはあります。

店頭の見本品で夢中になって遊んでいるお子さんに

「そんなの、あなたよりもっと小さい子のおもちゃでしょ。」

と保護者の方がおっしゃる時は、正直なところ、どのように商品をおすすめすべきか悩ましく思います。


おそらくは保護者の方も、発達に応じて遊びが変化するものであり、おもちゃには対象年齢があるということをよくご存じなので、そのようにおっしゃっていることとは思います。

けれども・・・おもちゃも、遊びも、個人差がとっても大きいことも、ぜひ思い出していただければと思っています。

子どもひとりひとりの成長・発達に個人差があるのと同じように、好みや遊びへの興味のみせ方、関心や意欲のあらわれ方にも個人差があり、個性がみえます。


7歳の子が「対象年齢3歳から」と表示されたおもちゃに夢中になって遊ぶことも、実は結構あります。

「そんな幼稚な遊び方しないで、もっと・・・・」と言いたくなる保護者の方も少なくないかもしれません。


けれども、そんな時こそぜひ「この子に今、この遊びが必要なのかも?」「今までこの遊びを十分にやってこなかったかも?」そんな風にじっくりとお子さんに向き合って、興味・関心のありかを見極めてあげてほしいと思います。


(「〇〇で遊びなさい」となると、もはや「遊び」ではなく「課題」ですものね。)


それほどに幅広い年齢の子どもを楽しませてくれる、長く遊べる魅力的なおもちゃは、間違いなく「よいおもちゃ」だと思います。


一方で、3歳未満の小さなお子さんにおもちゃを与える時は、特に誤飲の心配なども必要ですから、よく注意してあげてくださいね。


by プチボナム | Petit Bonhomme | こころとからだによいあそび


こころとからだによいあそび | 千葉・木のおもちゃ店プチボナム

千葉市中央区のおもちゃ店・プチボナムのブログ。新着情報のほか「こころとからだによいあそび」の視点でつづるおもちゃのはなしや、ショップの日常などをお伝えします。