「母と子への贈り物」

あいにくの雨ですが、プチボナムは、
一年でいちばん眺めのよい日を迎えています。

明日、お向かいの小学校は入学式。
桜の花びらが舞う素敵な入学式になることでしょうね。


近隣に保育園なども多いプチボナムでは、
小学校の入学式よりひと足はやく新生活を迎えた
保育園のお子さん達とも、よくお会いします。


新生活を迎えている子ども達&ママ達を応援したいな~

そんな気持ちで一冊の書籍を、今日は紹介しますね。


「母と子への贈物  ジブリ宮崎駿作品にこめられた思い」
光元 和憲 著,かもがわ出版,2013年


臨床心理士としてカウンセリングに携わる著者が、
スタジオジブリの作品を通して、
子どもの自立や成長にまつわるテーマを読み解いた書籍です。


このブログを読んでくださっている方々と、
著者が日々、接しているクライアントとでは、
置かれている状況は全く違うことの方が多いとは思いますが、
誰もが通るような普遍的なテーマに、触れられています。


まえがきで、次のようにあります。

膨大なジブリ宮崎作品を振り返ると、そこには、①親不在のテーマと、②子どもの少しばかりせかされた自立のテーマ、が流れています。なぜなのでしょうか?


その答えは、もちろん書籍を通して書かれていくわけですが、
中でも注目したのが、
子どもの「甘えたい気持ち」と「我慢する気持ち」についての解説。


日々の親子関係を通して、子どもたちは
「甘えたい気持ち」を満たしてもらいつつ、
「我慢する気持ち」を培っていくわけです。


が、おそらく、この桜の季節は、
「我慢する気持ち」をめいっぱい発揮している子も
少なくないことでしょう。


このブログの文章を書きながらも、
保育園からの帰り道に、長いまつ毛を涙でたっぷり濡らして、
ショップに立ち寄ってくれた可愛い1歳児さんと、
そのママさんを、思い出しています。


「保育園でずっと泣いていたんですって」と
聞かせてくださったママご自身も、きっと、
胸が苦しい、そんなお気持ちでしょう・・・。


ご紹介した書籍の中には、子どもの「我慢する気持ち」を
培う方法についても、解説があります。


この方法を四種に分けて整理してみます。
① 体で抱っこしてもらう
② ファンタジーの共有
③ 約束を守る。言葉のひびき
④ ぬいぐるみを持ち歩く


詳しいところは書籍を読んでいただきたいと思いますが、
これらの方法すべてがなくてはならないわけでも、
どれかひとつで十分というわけでもありませんが、
いずれも、子どもを励ましてくれることは、確かです。


「ファンタジー」と「ぬいぐるみ」について、
著者の見立てを読みながら、
私たちがおもちゃ屋として、子ども達の健やかな成長に役立てること、
改めて感じています。


「知育」とか「脳を育てる」とか「〇〇が出来る」とか、
時代によってうつり変わる注目ワードもあるけれど、
それ以上にもっと根源的で、普遍的な、大切なこと。


そこをお手伝いできるようにと心がけながら、
日々、店に立っています。

もちろん、洗える可愛いぬいぐるみも、
店頭で、お迎えをお待ちしています♪♪


こころとからだによいあそび | 千葉・木のおもちゃ店プチボナム

千葉市中央区のおもちゃ店・プチボナムのブログ。新着情報のほか「こころとからだによいあそび」の視点でつづるおもちゃのはなしや、ショップの日常などをお伝えします。